上級者向けコンペティションバイクって?

競技用バイク

コンペティションは競争などという意味があり、つまりコンペティションバイクは、競技で使うバイクのことを言います。
このジャンルのバイクは、バイク屋さんでバイクを探しているような場合は、あまり聞かない名前かもしれません。

バイクとしては、競技用に作られており、岩の上を登ったり、急な坂を駆け上がるなどのために作られています。
レースコースやオフロードを走るために作られているバイクなので、乗るには免許は必要ありません。
バイクを不整地で扱う技術さえあれば、誰でも乗ることが出来ます。

しかし、公道を走ることは出来ず、車検には通らない規格で作られています。
タイヤの幅を太くして安定性を増す、競技では必要ないナンバープレートなどは付けていない、ウィンカーも取り外すなどしています。
いわばこれはナスカーのようなものであり、競技に最大限カスタマイズされたバイクと言えます。

コンペティションバイクの一例を挙げると、カワサキのKSL110があります。
名前の通り排気量は110ccとなっており、見た目はまさしくオフロードバイクです。
コンペティションバイクの中でも入門用と言えるモデルであり、値段も安いです。
趣味で競技用のコースを走ってみたり、二人でオフロードを走るなど、競技用バイクが初めて乗るような人に適しています。

上級者向けとしては、カワサキのKX450Fがあります。
安定してトルクを出すことができ、不整地でもグリップが効きやすく、素早いスタートを可能にするシステムが搭載されています。
まさにレース用に性能を最適化したバイクといえます。

維持費がとてつもなくかかる

コンペティションバイクは、通勤やツーリングに使うには不向きです。
オフロードバイクと見た目は同じですが、競技用コースを走ると、車体に衝撃があり、ダメージをうけることも考えられるので、入念な整備が必要です。
毎回走らせる前には、オーバーホールして隅々までパーツをチェックしないとならず、エンジンも開けて整備します。
そのために、一度の整備で、数十万円がかかることを覚悟しないとなりません。

ただコンペティションバイクで街を走ったり、ツーリングするだけならば、それほど車体にダメージはないので、整備はあまり必要ないかもしれません。
しかし公道を走るとなると、走れるように規格を整備しないとなりません。

保安部品のガソリンメーターやヘッドライトなどを取り付け、車体登録の書類も独自に作成しないとなりません。
ライト類の電源が足りないので、発電用コイルを市販車から流用しないとなりません。
これらを全て行ない、車体価格にプラス50万円ぐらいで公道で乗れるようになります。
ただパーツの耐久性は低く、競技ごとに交換する前提で作られているので、パーツ交換費用もかかります。
ただしXR650Rのような逆輸入車で、公道対応にして売っているようなモデルもあります。

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