バイク業界を活発にするには

日本のバイク販売台数は世界一?

日本は、世界一のバイク大国と言われています。
実際に、日本のバイクメーカー、ホンダを筆頭とするスズキやカワサキ、ヤマハは世界のトップテンに入るシェアを誇っています。
特に、ホンダの人気はずば抜けており、ホンダの二輪車生産量は、世界全体の3分の1を占めているほどで、世界一のバイク大国と言われても違和感はありません。

ただし、国内メーカーの多くは、海外の生産拠点を利用しているため、国内のバイク生産数はごくわずかでしかありません。
事実、生産数の台数でいえば、インドがトップで2位が中国、次点がインドネシア/タイ/ベトナムなどで、日本の国内生産数はベストテンどころか、下から見る方が早いほどです。

東アジアにおける日本バイクの変遷

前項でご説明した通り、日本のバイクメーカーは、多くが東南アジアなどに拠点を置いているため、国内のバイク生産数はかなり少なめです。
しかし、日本のバイクメーカーの人気は定着しており、特に東南アジアでは、日本のバイクに根強い人気があります。

その一方で、アジアのバイクメーカーの躍進には、目を見張るものがあるのも事実です。
その背景には、日本メーカーの現地協力工場から、発展した企業が少なくないことが挙げられます。
以前は、粗悪なコピーバイクモデルといったイメージも強かったのですが、現在はモーターショーなどで、個々の独自性が盛り込まれたアジアンバイクメーカーが生み出されています。

販売台数100万台を目指す二輪業界

かつては、年間国内販売台数329万台も売れた時代がありましたが、1982年をピークに現在減少傾向にあります。
1980年代は、最も勢いのあったバイクブーム最盛期で、年間300万台ペースで売れ続けていました。
しかし、2016年以降は以前の1/10以下程度の販売台数となり、年々減り続けているのが現状です。
こうした現状を受け、国内のバイクメーカーは、2020年度までに、販売台数100万台を目指す目標を掲げました。

原付きバイクや小型車は、前年比で多少増えたようですが、残念ながら販売台数100万台を達成するには至りませんでした。
こうした背景には、バイクをめぐるいくつかの課題が、解決されていないことにあるのです。

国内バイク市場の今後の主な施策と課題

現在、一般社会の中での国内二輪市場は、通勤/買い物/宅配などライフ & ビジネス領域と、ツーリングなどの趣味におけるファン領域とに分けて考えています。
こうしたバイクの、今後の主な施策と課題は以下の通りです。

『バイクの課題』
・ライダーの運転スキルの問題
・バイク専門駐車場が少ない

・バイクのマナー問題の問題
・バイクの高速利用の線引きがはっきりしない
・プロテクターなどの安全器具の定着

『バイクに関する主な施策』
・バイクの安全教育
・30キロ走行の撤退
・若年層への情報発信及び、関心と需要の喚起

・バイク駐車場の整備拡充
・バイク事故に対する安全対策

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