小型限定が2日で取れるようになった

改正された規則とは

排気量125ccの普通二輪免許が最短2日で取れるというから驚きです。
道路交通法施行規則の一部改正にともない、バイクの免許取得のための教習期間が短縮となり、普通免許との同時取得や50ccバイクからの乗り換えにも役立ちます。
対象は普通二輪免許(小型限定)で125ccまでのAT限定となり、教習をする時点で普通免許を取得していることも条件となります。

免許取得が早まるのだから嬉しいという意見もある中、すでに免許取得しているベテランライダーからは「短縮しても問題はないのか」という不安も出てきているようです。
一生懸命努力してゲットしたライダーこそ、教習の質が落ちるのではと懸念しているということでしょうか。

ですが実際には、改正後の規則は教習時間が短くなっているわけではなく、1日に受けられる技能教習時間の上限が増えただけなのです。
つまり、休憩をはさんで1日合計4時間となったことから、最短2日で取れるようになったということになります。
具体的には、改正後は1日あたり第1段階が3時限まで、第2段階が4時限まで、合計4時間までとなり、教習終了まで最短2日です。
車の免許を取得しているなら、教習内容は変えずにギュッと詰め込んで2日で教習して終えよう、ということのようです。

今までの規則

技能教習時間の上限は1日あたり第1段階は2時限まで、第2段階は3時限まで、そして合計3時間までというのが従来の規則です。
教習時間は8時間あり、第1段階3時限、第2段階5時限、プラス学科教習1時限、これをこなそうとすると、どうしても最短3日かかってしまうわけです。
今までの規則では、詰め込み教育をしては安全な技術の取得に繋がらないということから、1日に受けられるコマに制限がかけられており必要日数は最短3日でしたが、その制限は必要かという疑問があり、改正に繋がったそうです。

教習所の課題

小型限定が2日で取れるようになったことは、これから取得を目指すライダー予備軍にとって朗報ですが、免許取得にはまだまだ課題があります。
その1つが、技能教習に含まれている運転シミュレーター教習です。
運転シミュレーター教習は1コマ受講が必要で、この教習によりその後の学科教習の理解が深まると言われるほど重要な教習です。
ですが、教習所では希望者に対応できるほどの台数を導入しておらず、予約がなかなか取れないというのが現状です。

結局のところ、最短3日であっても免許取得にかかる平均日数は5日以上です。
最短2日で取れる教習に改正されても、予約待ちで足止めされては意味がありません。
教習所が必要となる次世代シミュレーターを揃えるための準備期間に3年の経過措置がありますが、今後の流れに期待しましょう。

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