整備不良・不正改造の撲滅
不正改造車のラインとは
不正改造車については国土交通省でもかなり力を入れているところであり、毎月6月に行われている「不正改造車を排除する運動」の強化月間などでは全国で街頭検査を行いつつ摘発を多く行っています。
不正改造車は暴走行為や過積載を目的として行われるものが多く、公道を走行することにより環境汚染や騒音などの迷惑を周辺に与えることになります。
悪質なものについては厳しく取り締まりを受けますが、バイクや自動車ではその時期や時代の流行ということもあり、中には知らないうちに不正改造をしてしまっていたということも多いようです。
ここ最近であった不正改造のよくある例としては、自動車では窓ガラスへの透過性の少ないフィルムを貼り付けるというものや、バイクではマフラーの切断や取り外し、安全基準に適合しない製品の使用といったものがあります。
他にもライトの色を道路交通法の規定以外のものに付け替えたり、光の強さを強すぎるものにしたりといったこともよくある不正改造として報告をされています。
不正改造車については最寄りの運輸支局に設置してある「不正改造車・黒煙110番」に通報をすることで取り締まりをしてもらうことができるようになっています。
もし近所に明らかに違法改造をしている自動車やバイクがあったらそうしたところに情報を提供するようにしましょう。
ライト系の改造で気をつけたいこと
バイクで使用されている灯火系の装備品としては、ヘッドライト、ストップランプ、テールランプ、前後ウインカーといったものがあります。
他にもポジションランプやウォーニングランプといった小さなものもありますが、そうした細かいライトの部分を改造するという人はいないでしょう。
最初に挙げた4つの灯火機器は法律でかなり細かく基準が定められているため、自分で勝手に色や形を変更することはできません。
修理工場の人など相当詳しい人が法律に適合する範囲で交換をしてくれるということはあるかもしれませんが、そうしたライト・ランプ類に手を加えるということはかなり違法改造とみなされてしまう可能性が高くなるのであまりおすすめをすることができません。
逆にあまりにも手を入れずにいることでライトが切れてしまい、そのまま走行をしていることでウインカーを出さずに曲がったとみなされて違反キップを切られてしまったりもします。
ライト類については必ず定期的にチェックをして、違反状態になっていないかどうかを調べるようにしましょう。
バイクの改造基準はゆるくなってきています
不正改造になってしまうのが怖いバイクですが、実はパーツの交換などについては以前までよりかなり規制がゆるくなってきています。
1995年以降は特に改造は緩い方向になっており、バイクを構成する部品を「指定部品」と「指定外部品」として分類しています。
このうち改造をすることを認める部品の範囲も定められており、保安上問題のあるとされる部品以外はかなり自由につけかえをしていくことができるようになりました。
ただし騒音に関しては以前よりもかなり厳しい規制を受けるようになっているので、マフラーなど音を大きく出すパーツについてはかなり気を使って改造をする必要があります。