車検にも響くライセンスランプの保安基準について

バイクのナンバープレートを示すライセンスランプ

バイクにはいくつも灯火類が設置されていますが、意外と存在が知られていないのが「ライセンスランプ」です。
ライセンスランプというのは文字通りその自動車のライセンスにあたるナンバープレート部分を示す明かりのことで、夜間などプレートの文字が見えにくくなったときに示す役割をします。

設置されている場所はナンバープレート設置部分のちょうど上部にあたるところで、よく調べてみると小さめのランプがプレートの近くに設置されています。

自動車の場合は多くの車体でハッチバック部分のくぼみにランプがついていますが、バイクの場合は自動車ほど設置場所が全てのバイクで共通しているわけではありませんので、プレートの近くに小さな蛍光灯のようなランプがこっそりついているということが多いようです。

他の灯火類に比べて目立たないところにあるライセンスランプですが、実はその設置に関してもきちんと保安基準が定められています。

ライセンスランプは別名「番号灯」や「ナンバー灯」といった言われ方をされることがあります。
まずこれらのランプがない状態で公道を走行することは禁止行為となっています。
これはナンバープレートについて定められている道路運送車両法第19条によるもので「ナンバー表示義務」というところで違反と判断されます。

なお罰則は5万円以下の罰金となっているので、もしカスタマイズなどでライセンスランプがなくなってしまっている時にはきちんと設置をしなおすようにしましょう。

輸入車の場合には最初から設置をされていないということもあるようなので、個人輸入などにより日本で販売されていないバイクを購入した人はランプの有無を確認し必要に応じて追加していきましょう。

色など保安基準にも注意が必要

ライセンスランプの保安基準として、まず「白色」以外の色は認められていません。
バイクだけでなく自動車や他の車両にも共通していますが、灯火類については色や形、明るさがかなり厳しく定められているのでカスタマイズで自由なものに変更をすることはできません。

なおライセンスランプをハロゲンバルブからLEDに変更をするとうっすら青色に見えることがあります。
しかし青色のランプを設置することは禁止となっていることから、あまり極端に青色に見えるものは使用しないようにしましょう。

もう一つ注意したいのが、ライセンスランプの照らし方にムラがあるとそちらも保安基準を満たさないと判断されるということです。
複数のバルブがついているランプの場合、部分的に切れてしまうとプレートの見え方に明暗がついてしまうのでそちらも設置違反と判断されてしまいます。

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