タンデムでの交通安全
タンデム走行をするときに知っておきたいこと
バイクの免許を取得して1年以上経過した20歳以上のライダーは、後部シートのあるバイクでタンデムを行うことができるようになります。
さらに免許取得から3年以上が経過すると高速道路でのタンデムも可能になるので、よりバイクに乗るという楽しみが広がります。
友人や恋人を後ろに乗せてのタンデムはバイク乗りなら一度は憧れるものですが、実はこの二人乗りは技術的に難しく慣れるまでちょっとしたコツが必要になります。
自動車の助手席と大きく異る点として、タンデムの場合には後ろに乗るパッセンジャーにもある程度バイク走行に慣れてもらわないといけないということです。
自動車の助手席ではシートベルトさえしていれば特に何をしなくてはいけないということはないのですが、タンデムでは運転手と一緒にバランスをとったり、落下しないようにきちんと自分の体を支えたりということをしていかないといけません。
またバイクの走行中には十分に会話をするということができませんので、アイコンタクトなどのコミュニケーションをとりながら安全な走行になるように二人で協力をしていく必要があります。
初めてバイクに乗るパッセンジャーにしてもらうこと
パッセンジャーとなる人もバイクの免許を持っていて十分にバイクの知識があればよいのですが、おそらくほとんどの場合そうではないでしょう。
初めてタンデムをするときにまず最初の関門となるのがシートに座るまでの動作です。
慣れていないとついタンデムステップにいきなり足をかけて体を引き上げるようにして乗り込んでしまいますが、急に片側に体重がかかると先に乗っている運転手が支えきれずそのまま二人で立ちゴケをしてしまいます。
乗り込むときはまず運転手が先にシートに座り、スタンドを上げて片足で支えるようにして立ちます。
パッセンジャーは地面に足をついた状態でもう片足を高く上げて直接シートに腰をのせるようにします。
このとき身長的に厳しいというときには少し車体を傾けてお互いに協力をしながら乗り込むようにします。
道路の縁石やブロックがある場合にはそれらを利用すると比較的楽に乗り込むことができます。
発進や停止のときには合図をしましょう
タンデムをするときに大事になるのはお互いのコミュニケーションです。
発進時に運転手が突然スロットルを回してしまっては、後ろの人はバランスをくずしてそのまま後方に倒れてしまいます。
また停止時にも一人のつもりで行っているとゴツンとヘルメットがぶつかってしまいます。
発進前には必ず声掛けをし、停止をするときはできるだけゆるやかにブレーキをかけるようにするとともに合図を決めておいて送るようにしましょう。