ヘルメットのSGマークについて

SGマークってなに?

何気なくかぶっているバイクのヘルメットの後ろに、さりげなくついているステッカー、それが「SGマーク」です。
Sの文字を黒いラインで囲っているようなマークで、意外にその存在を知らないライダーも多いようです。

このSGマークは、一般財団法人「製品安全協会」が定める基準をクリアした製品にのみ付けられています。
SGとは「Safe Goods」の略で、このマークがついている製品の欠点や欠陥が原因で人身事故が発生した場合、一定額の賠償金が支払われるというシステムです。
つまり、SGマーク制度とは、安全基準と製品認証、さらには事故賠償もついているという珍しい制度で、このマークが付いていればある程度の安全基準を満たした製品だという判断ができます。
なお、バイクのヘルメットの場合、SGマーク制度による保証期間は購入日から3年間です。

SGマークをはがしても大丈夫?

ただし、ヘルメットのデザインによっては、そのステッカーが邪魔をすることがあります。
美的センスに反するから剥がしたいという方もおられるでしょう。
では、SGマークはヘルメットから剥がしても大丈夫なのでしょうか?

実際のところ、剥がしてもほとんど影響はないといえるでしょう。
このステッカーは認証を受けている商品だという「お印」なので、貼ってあること自体が重要なのではないということです。
実際、ヘルメットをしていて転倒したり事故によってステッカーが剥がれたり破れることは起こりえます。

それでも制度はちゃんと利用できますので、安心してください。
要は、ステッカーが貼ってあるかどうかではなく、認定を受けているかということが大切です。

故意に剥がすのは避けたほうがよい

とは言ったものの、製品安全協会によれば、故意に剥がすのはやめるようにアナウンスしています。
例えば万が一事故にあった場合に、SGマーク制度で認定されたヘルメットかどうかを確認するのに剥がされていると時間がかかってしまうということだそうです。
確かにステッカーがあれば確認は一瞬で済みますが、なければ少し手間が増えてしまいます。

注意点としては、ヘルメットを転売するときにはSGマークがついた状態でなければいけないということです。
販売者として購入者にSGマークが付いた商品であることを提示する義務があるためです。
つまり、転売予定がなく、自分だけで使うヘルメットであれば、SGマークを剥がしても問題はないということになります。

法的に問題があるわけでもなく、補償が受けられないこともありません。
ただし、万が一事故が起こったことを考えてやはり剥がさない方がいいと考えるなら、そのまま置いておくようにしましょう。

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