【ヤマハ】ビーノ

・ファッションスクーターの先駆け

少し前から、ちょっとクラシックで個性的なデザインのスクーターをたくさん見かけるようになりましたが、「ビーノ」はその先駆けともいえるスクーターです。
初代ビーノのデビューはかなり前で、なんと1997年。
何度かのモデルチェンジを経つつ、今も高い人気を誇っています。

ビーノの魅力といえば、やはりそのキュートな外観です。
丸みがあり、海外のバイクを思わせるようなレトロな雰囲気に、多くの女性が虜になりました。
ビッグスクーターなどシャープなデザインが流行している間も、ビーノはその個性を保ち続けています。

実用性にも富んでおり、シートしたのボックスは19リットルとゆとりのある容量です。
原付スクーターに乗る人は半キャップをかぶっている人も多いので、その場合はヘルメットのほかにバッグなども収納できます。
荷物をかけるフックもあるため、買い物にも活躍してくれるでしょう。

特筆すべき装備は、ヤマハが独自に採用している盗難防止システムです。
「Gロック」と呼ばれるこのシステムは、ハンドルロックをかけてからキーホールの横にあるレバーを操作することで、前輪だけでなく後輪もロックし、盗難を防いでくれます。
ハンドルロックを壊して盗難されてしまうことは多いですが、後輪がロックされていれば動かせないので、盗難のリスクはかなり低くなります。

・街乗りにピッタリのカジュアルな走り

原付スクーターの中でも、ビーノはハンドルが比較的車体後部に取り付けてあるため、安定感を保ちやすく手押しでの移動がしやすいです。
これは駐輪場など押して移動することが多い街乗りにはとても便利。
また重量も他メーカーの原付スクーターと比較すると軽量に作られているので、若い女性に支持されるのもうなずけます。

エンジンはセルモーターとキックの両方を採用していて、セルも速やかに動作するのでかとても快適です。
仮にバッテリーが上がってしまったとしても、キックがあるのでエンジンをかけることができるのも助かりますね。

走行的な使用としては、一般的な原付スクーターから抜きん出た部分は特になく、ハンドルの安定さも目立ったものはありません。
ロングライドや走りを味わいたいという人には正直なところあまり適さないスクーターですが、買い物や近距離の通勤に使用する分には十分ですし、何より愛らしいデザインが乗り手の気分を上げてくれます。

ビーノの車体価格は税込みで約20万円です。
原付スクーターの中では比較的値段が高めですが、毎日楽しい気分でスクーターライフを送れることを考えたら、妥当な値段ではないでしょうか。
人気バイクなので部品切れなどで修理が遅れてしまうことが少ない点も、購入ポイントのひとつです。

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