長距離のツーリングを全力で楽しむために意識しておきたいルール
疲れずに運転をしていくための姿勢のとり方
バイクで長距離ツーリングをする時には、安全に走行を続けていくためのスケジュールづくりが大切になります。
普段の通勤通学などでは数十分~1時間くらいがせいぜいの運転時間かと思いますが、例えば都内から千葉県方面や神奈川県方面に向かうツーリングでは2~3時間がかかります。
まして本州縦断や北海道横断といった目標をもって行うツーリングの場合、1日でいけるところまで行くといったスケジュールを組むこともあります。
そうしたときに重要になってくるのが疲れない運転方法です。
バイクに乗る時にはどうしても前方をしっかり見て安全確認をしなければいけないので、乗車体勢(ライディングポジション)が前傾になりがちです。
前傾姿勢は普通に椅子に座っているときにも疲れを誘発するものなので、長く運転をしていくときにはずっと同じ姿勢で体の同じ場所にだけ負担がかかるようにしてはいけません。
疲れにくい運転姿勢としては、体を前傾させずにまっすぐ前を見るようにするということと、肩に力を入れないようにするということがあります。
バイクにもいくつか種類がありますが、SSなどのレーシング向けのバイクは乗車姿勢がどうしても前傾になってしまい長時間の走行で疲労がたまりやすくなります。
一方でクルーザーやビッグスクーター、ツアラーといったタイプのバイクはシートが広く、また乗車姿勢が楽に作られているのでロングツーリングをする時にはそうした車種を選ぶのがおすすめになります。
休憩中はストレッチをこまめにする
ツーリング中の疲れをとるための方法として、こまめに休憩をとることと休憩中にはしっかり体を伸ばすということがあります。
乗車姿勢が楽なバイクであっても、道路上での運転では緊張感を伴いますので無意識に体に負担がかかり肩こりや腰痛を感じやすくなります。
そこで1~2時間に1度は必ず休憩をとるようにし、その時にはしっかりバイクから下りて体を伸ばすようにしていきましょう。
高架でよくある暴風対策
ロングツーリングをする時にしばしば遭遇するのが高架などの強風地点です。
標高の高い高原や山道でも急な突風が吹きつけることがありますので、あらかじめ風対策をしていくことが重要になります。
具体的には服や荷物が風をはらまないようにしっかりベルトを止めておくようにしたり、強風地点では姿勢を下げて空気抵抗をなくすようにするということです。
強風が起こりやすい場所としては、海上に渡されている大きな橋の上やトンネルを抜けた直後、ビルなどの建物が途切れた場所といったところがあります。
高速道路では風速計がつけられているので、そちらをチェックしながらスピードの出しすぎに注意してください。